低用量ピルは避妊を回避できる体に負荷をかけない治療薬です。こちらでは効果や副作用について説明しています。

低用量ピルとは?

女性が妊娠するのは、初潮を迎えてから閉経するまでの卵子が子宮に排卵されている間で、その時期や期間には個人差があります。
低用量ピル そして妊娠とは医学的には、受精卵が子宮膜に着床した状態のことです。
ですので、避妊の方法はコンドームなどで物理的に精子が卵子に触れないようにする方法や、女性が経口避妊薬を服用することで妊娠しない身体の状態を保つ方法などがあります。
近年日本で解禁されたホルモン剤であるピルは、他の避妊方法よりも有効性がはるかに高い、経口避妊薬です。

現在、日本では16種類の低用量ピルの使用が許されています。

これらは避妊効果に必要なホルモン量が研究され、不必要な分が省かれているため、過去に高容量ピルに対して報告されていたような副作用の可能性は、驚くほどに少なくなっているのです。
また経口避妊薬は、いつでも服用をやめることができ、その後は普通に妊娠できます。

低用量ピルの効果

それでは、このように確実で安全な経口避妊薬がどのように避妊を可能にするのか、説明しましょう。
低用量ピルの効果
女性の子宮には妊娠を機に、赤ちゃんの育つ寝床となる胎盤が作られるのです。
この時に、女性ホルモンをコントロールする脳下垂体に妊娠したことが伝わり、この情報を受け取った脳下垂体は排卵を止める指令を即座に卵巣へ送ります。
経口避妊薬にはこのような妊娠時と同じホルモンが少量含まれているため、脳下垂体が妊娠したと誤解し、排卵をストップするよう働きかけます。
服用中にも生理はきますが、排卵が抑制されているため、精子が行きつく卵子が子宮になければ、当然妊娠はしません。

さらに経口避妊薬により分泌されるホルモンには、子宮入口に蓋をするようにして子宮内に精子が入って来られないようにしたり、受精卵が子宮内膜に着床するのを困難にしたりするなどの働きがあるため、相乗効果のある避妊が望めるのです。
さらに低用量ピルには避妊の他にも、生理不順の改善や生理痛を和らげ、月経の量を少量にするなどの効果もあります。
このように低用量ピルは、服用方法に従い呑み忘れないことで、副作用のリスクが低く、確実に避妊が望める方法なのです。



低用量ピルの副作用

一般的に、この薬の副作用には2種類のものが確認されています。
低用量ピルの副作用
まず一つ目は、体内の環境変化に対応できないことによる副作用です。
ピルは体内に存在するホルモンの量を操作しますので、女性の身体はそれまでとは異なった環境下に置かれます。
そうなると身体は混乱し、自らを守ろうと様々な反応を示すようになります。
新しい環境に身体が慣れるまでの間に現れる、様々な症状が吐き気や悪心、むくみなどです。
他にも頭痛やイライラ、ほてりなど数多くの種類が見られ、これは服用し始めた頃に最も強く現れます。
体が慣れてくれば症状は軽減されてきますので、我慢して数か月使用し続けるのも良いでしょう。
また、いくつかある種類のうち、自分の身体に合うものを使用すると症状が出ない場合もあるので、何種類か試してみると合うものが見つかる可能性がございます。

二つ目は、ホルモンによる特定の疾病リスクの増加です。
実はピルを長期間服用すると、血栓症や特定の癌の発生率が高くなるとの研究結果が出ています。
このことは長年広く研究され、事実として医療機関でも認識されています。
しかし、過剰に心配することはありません。
そもそも血栓症の発生は、人口1万人当たり0.5人という非常に少ないものなのです。
この数字が多少増加したとしても、効果のほうがはるかに有意義なのです。
代表的な副作用としてはこれら2つがよく聞かれますが、現在ではそもそもこういった症状自体起こることがそう多くありません。

それは、避妊のため使用されているのが低容量ピルであるためです。

これは、避妊を目的として、配合するホルモン量をギリギリまで低くしたものです。
ホルモンの量が少なければ、当然体に及ぼす影響も少なくなります。
低容量のものが普及するまでは、避妊のためであっても、月経不順などの治療のための中・高容量のものが使用されていました。
本来必要のない量を服用していたこともあり、副作用の報告が増加していたと考えられています。
このように、現在ではピルを使用することをそれ程心配する必要はありません。
しかし、どのような症状があるのかきちんと把握し、理解したうえで服用することが必要です。

ピルを服用できない人

低用量ピルを始め妊娠を希望していない女性にとってメリット性の高いものですが、中にはピルを使用できない女性もいるのをご存知ですか?

ピルを服用出来ない人 通常、初潮を終えた10代から服用でき、正しい用量や用法を取ることで50歳くらいまで使用を続けれます。
避妊効果だけでなく、女性のホルモンバランスを整調してくれるので生理不順や生理痛の改善、女性の特有の疾患予防、ニキビの予防等にも効果的です。
女性のほとんどの人が服用する事ができますが、もちろん妊娠中の人や不妊症治療中の人授乳中の経産婦などは服用してはいけませんし、ピルの成分に対してアレルギーや過敏症がある方も服用に対して医師との相談が必要です。

そして1日にたばこを15本以上吸っていてさらに35歳以上の方もピルを使用する事が禁忌とされていて、これはタバコが血液の流れを悪くしてしまう作用があり、ピルにも同様な作用がみられ、血栓症などを引き起こしやすくする可能性が考えらえるからです。

さらに40歳以上になってくると本数ではなく、喫煙者はピルを使用してはいけないと定められております。
これに加え、血液関係の疾患を患っている方も使用禁忌と考えられていて、中でも血栓症になったことがある人や、高血圧の方は服用してはいけません。
この他にも乳がんやなど女性ホルモンが関係してくるがんの方も使用禁忌となるので注意してください。

これらの病気以外でも重症な病気など病院へかかっている方は、担当の医師にピルの使用について質問してみてください。
ピルは日本では認可されるまでに他の国に比べ時間が大変かかってしまい、それが故にピルの使用を躊躇してしまう方や、医師の中でも使用を認めていない方もいらっしゃるのです。
ピルを飲む事は全く恥ずかしい事では無く、必要な方はまだまだたくさんいる事でしょう。
しかし、効果が高い反面使用方法を間違えると一切効果を発揮できなくなってしまいますので、ピルに対しての理解度を上げ不安なことなども改善していく必要があるのです。